「江戸前ハゼ復活プロジェクト」では、マハゼがたくさんすめるような東京湾の環境について調べるため、東京湾で毎年ハゼつり調査(「マハゼの棲み処調査」)などをおこなっています。このウェブサイトではその活動について紹介し、また多くのひとにハゼに親しんでもらい、ハゼつり調査にも参加していただくため、つり方などいろいろなハゼの情報をおしらせしていきます。ハゼつり調査の結果もこのウェブサイトから登録することができます。
マハゼは日本全国の浅い海などにすんでいる魚です。東京湾でも約300年前の江戸時代からおおぜいの人がハゼつりを楽しんできました。マハゼは食べてもおいしい魚で、むかしから「江戸前」の魚として、からあげや天ぷら、あまい保存食である甘露煮などで食べられてきました。
しかし、残念なことに、最近では東京湾にすむマハゼの数がへってしまいました。その原因は東京湾にあったマハゼがすめる所がなくなったり、海水や海底のようすが変わったりしてしまったためだといわれています。
そこで、一般財団法人 東京水産振興会では、マハゼがたくさんすめるような東京湾を取りもどすため、海辺つくり研究会、国土技術政策総合研究所(国総研)などの団体といっしょに「江戸前ハゼ復活プロジェクト」を始めました。このプロジェクトでは毎年、つり人が参加する「マハゼの棲み処調査」などをおこない、東京湾のマハゼのようすを調べ、マハゼがへった原因について考え、その結果を発信しています。
上記の他、国総研資料、国際会議、国際研究ジャーナル、専門図書において成果を公表しています。また、2006年度から2010年度にかけては、「江戸前ハゼ復活プロジェクト」の活動につながる各種の調査が国総研などにより実施されました。