江戸前ハゼ復活プロジェクト

イベント・活動情報

ホームページを運営している東京水産振興会や、ほかの団体がおこなっている、ハゼや東京湾などについてのイベントや活動について紹介していきます。

2021年9月

浦安水辺の会 親子はじめてハゼ釣り教室

2021年7月31日、第12回夏休み「親子はじめてハゼ釣り教室」が、浦安市高洲公民館、境川護岸で開催されました。当日は、事前登録された20組の親子、主催者である浦安水辺の会のスタッフ、東海大付属浦安高等学校・中等部の生物部も含め、総勢55名の参加がありました。

教室終了後、護岸上の遊歩道の木陰で記念写真

毎年1回開催されている親子ハゼ釣り教室は、ハゼ釣りがはじめての親子を対象とするユニークな教室で、毎回、新たな参加者を募集し、ハゼ釣りを通して、水辺の安全管理、水質やハゼの習性について勉強するとともに、地域活動としての清掃やネットワークづくりを目指し、釣果は、マハゼの棲み処調査に登録されています。

新型コロナ感染のリスクを避けるため、参加者の倍以上の定員を持つ公民館の大研修室を使い、浦安水辺の会の今井代表からの挨拶の後、「水辺の安全」「ハゼの生態」「ハゼの釣り方」の講義が行われました。

教室での講義風景(親子で並んで座り、親子同士の距離を確保しました)
安全講習でライジャケを着て救助の模擬練習
横山名人によるハゼ釣りの解説

約1時間の講義を終え、境川高洲橋下でいよいよ釣り開始です。釣り竿を借りて、エサをつけ、底におもりをトントンと叩くように誘いながら、ハゼのあたりを待ちます。東海大浦安の生物部の面々も釣り調査に参加しました。

釣り開始
思い思いの釣り風景(写真:浦安水辺の会提供)

浦安沖では、数日前に青潮が接岸し、大型のスズキやクロダイ、マハゼの死魚が浮くという影響を受けていました。当日は、海底上の酸素も6mg/Lと豊富にあり、水温が底層で28度、塩分が24という好条件の中、釣果は、全体で49匹でした。全てマハゼで、最小が40mm、最大が110mm、中型の 80mmのマハゼを中心に、小型の40mm にもピークがある分布となり、一人当たりの釣果は、1時間に1.4匹と、やや渋い感じでしたが、参加の親子さんらは、はじめてのハゼ釣りを堪能されていました。

釣果の全長分布(80mmにピークが見られました)

参加者には、(一財)東京水産振興会から豊海おさかなミュージアムの解説ノート「ハゼが教えてくれること」と携帯版の「東京湾ハゼ手帳」が配布されました。今後、境川では、東海大浦安高中のサイエンスクラスでマハゼの棲み処調査を実施し、今回のマハゼ分布と比較しながら、境川周辺のマハゼの動態を明らかにしていく予定です。

2020年12月

「ハマの海を想う会」第9回ハマハゼ杯

「ハマの海を想う会」は2010年に設立された市民団体で、「もっと遊ぼうハマの海!」をスローガンに、横浜市のベイエリアにおいて水辺での市民活動の機会提供と人材育成、環境美化に資する活動を展開しています。

おもな活動のひとつとして、毎年秋にJR横浜駅東口の近く、帷子かたびら川の河口部に面した高島水際すいさい線公園においてハマハゼ杯というマハゼのつり大会を実施しています。第9回目となる2020年度のハマハゼ杯は11月1日(日) に、市内在住の親子など多数の参加者のもとでおこなわれました。

当日はマスク着用など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで、まず環境美化活動として公園内でゴミひろいをおこないました。その後、事務局によるハゼのレクチャーを受けてハゼつりをするのですが、このイベントのユニークなところは、つりの前に参加者みずからエサとなるゴカイを採取するという点です。ハマハゼ杯には「都会の中の公園にも多くの生き物が棲んでいることを感じ、自然との共生を考えるための体験型調査」をおこなうという趣旨もあるからです。園内の干潟に入り、各自スコップやシャベルで穴を掘ってゴカイをとることで、多様な生き物についても学ぶのです。

ハゼの種類について説明するスタッフ
参加者みずから釣りエサのゴカイを採取

ゴカイ採取後、公園の防護柵から帷子川に竿を投じて約1時間半、マハゼつりを競いましたが、今回はたいへん残念なことに、つれたマハゼが合計5匹(最長サイズ:13.5cm)という過去最少レベルの釣果となりました。一方で、チチブやシマハゼ類はたくさんつれ、はじめてつりをしたという方々を含め、すべての参加グループがハゼ類をつることができました。また、マハゼ以外にも多くのハゼ類が身近に棲んでいることも体験的に学ぶことができました。

マハゼつりにチャレンジ

ハマハゼ杯には古川恵太先生も参加し、マハゼの体長など各計測データを収集されました。これらのデータは2020年度のマハゼの棲み処調査に活用されます。

この記事は「ハマの海を想う会」の許可を受けて取材し、作成したものです。ご協力にたいして深く感謝いたします。
また、活動の詳細につきましては同会名で検索の上、ハマの海を想う会 公式facebookよりご覧いただけます。

2020年11月

朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査(2020年度第2回目)

9月の記事でもご紹介した一般財団法人東京水産振興会による「朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査」ですが、2020年度の第2回目調査を10月1日(木)の午後に新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで実施しました。

調査参加者は10名でしたが、朝潮運河においては複数の調査ポイントの合計で3尾しか釣れませんでした。一方で、有明ありあけ北(東雲しののめ運河)など他の調査地点では合計で55尾の釣果がありました。

朝潮運河におけるハゼ釣り調査の様子

2020年度の調査は今回で終了ですが、朝潮運河の調査ポイントでつれたマハゼは第1回目との合計で11尾と、大変少ない数でした。

また朝潮運河の調査ポイントでつれたマハゼの合計尾数について2015年度から2019年度までの推移をみると、2015年度・148尾 → 2016年度・356尾 → 2017年度・642尾 → 2018年度・8尾 → 2019年度・33尾であり、2018年度以降に大幅に減少していることがわかります(各年度の調査回数は2回で条件は同じです)。

これらの結果から、ここ数年で朝潮運河の環境がマハゼの生息にとって悪化していることが推測されますので、その原因の解明についても今後の課題となります。

2020年10月

東海大学付属浦安高等学校・中等部サイエンスクラスによる
マハゼの棲み処調査

東海大学付属浦安高等学校・中等部サイエンスクラスは、理数系に強く興味のある生徒を中心に構成されたクラスです。「体験」をテーマとし、教科書にとらわれない授業内容で、科学技術、理科・数学に関する観察・実験・実習などを中心とした、さまざまな学習活動をおこなっています。

今回は地元の自然環境や生物などを体験的に学ぶ校外学習として、8月の記事でもご紹介した「浦安水辺の会」との連携により、9月22日(火)の午前に浦安市内の境川において「マハゼの棲み処調査」を実施しました(主催は「浦安水辺の会」です)。

浦川先生によるマハゼのレクチャー
境川でハゼつり調査

当日は、マスク着用や体温計測など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで、21名の生徒と3名の教員が参加しました。まず魚類にくわしい「浦安水辺の会」の浦川先生より、マハゼの生態やからだの特徴、マハゼの棲み処調査の内容と意義、マハゼのつり方についてのレクチャーをうけました。

その後、境川で9時45分から11時までハゼつり調査をおこないました。はじめてつりをするという生徒もいましたが、合計で104匹(平均体長9.4cm)のマハゼをつることができました。体長測定と調査票への記入も生徒どうしが協力しておこないました。これらの測定データは2020年度の「マハゼの棲み処調査」に活用されます。


体長測定

この記事は「浦安水辺の会」および東海大学付属浦安高等学校・中等部サイエンスクラスの担任教員の許可を受けて取材し、作成したものです。ご協力にたいして深く感謝いたします。
サイエンスクラスにつきましては以下の同校ウェブサイトをご覧ください。

東海大学付属浦安高等学校・中等部サイエンスクラス ウェブサイト
https://www.urayasu.tokai.ed.jp/seniorhigh/guidance/science/

2020年9月

朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査(2020年度第1回目)

一般財団法人東京水産振興会では、事務所のすぐ近くにある朝潮あさしお運河とその周辺の海域におけるマハゼの生息状況や海の環境を調べるため、2013年度より朝潮運河で複数の調査ポイントを設定した「朝潮運河を中心としたハゼ釣り調査」を毎年実施しています。2016年度以降は年2回(8月、9月または10月)の調査を行い、同時に周辺の比較調査ポイントとして有明ありあけ北(東雲しののめ運河)などでも同様の調査を行っています。

2020年度の第1回目調査は8月21日(金) の午後に、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで実施しました。調査参加者は9名でしたが、朝潮運河においては複数の調査ポイントの合計で8尾しか釣れませんでした。一方で、有明北など他の調査地点では合計で58尾の釣果がありました。

朝潮運河におけるハゼ釣り調査の様子

朝潮運河の調査ポイントでつれるマハゼの数は、2018年度以降大幅に減少しているため、ここ数年で朝潮運河の環境がマハゼの生息にとって悪化していることが推測されます。引き続き、第2回目の調査を10月に実施しますので、その結果概要などをこのページでご紹介します。

2020年8月

「浦安水辺の会」第11回夏休み親子はじめてハゼ釣り教室

「浦安水辺の会」は2004年に設立された団体で、千葉県浦安市において、安心・安全な水辺のまちづくりため、市民参加によるさまざまな活動をされています。そのひとつである「夏休み親子はじめてハゼ釣り教室」は毎年夏休みにおこなわれ、連続11年目となる2020年度の教室は8月8日(土) に同市の親子20組の参加のもと、市内を流れる境川にて開催されました。

古川恵太先生によるマハゼの
生態についてのレクチャー

当日はマスク着用や体温計測など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を講じたうえで、まず古川恵太先生など3名の専門家により、水辺の安全講習、マハゼの生態、マハゼのつり方についてそれぞれ講習をおこないました。

その後、境川でマハゼつりを約1時間おこなった結果、すべてのグループで多くのマハゼをつることができました。

つれたマハゼは合計128匹で、東海大学付属浦安高等学校・中等部の生物部員の皆さんのご協力により体長測定がおこなわれました。また古川恵太先生により境川の水質測定も実施されました。それらの測定データは2020年度の「マハゼの棲み処調査」に活用されます。

境川でマハゼつり。スタッフによるゴミひろいもおこなわれました
生物部の皆さんによる体長測定

この記事は「浦安水辺の会」の許可を受けて取材し、作成したものです。ご協力にたいして深く感謝いたします。詳細につきましては同会公式ウェブサイトをご覧ください。
https://urayasu-mizube.jimdofree.com/

2020年6月

東京水産振興会の活動紹介

東京水産振興会の事務所は、東京都中央区の豊海とよみ町にあります。すぐ近くに東京湾とつながっている朝潮あさしお運河があり、ハゼをつることもできます。そうした運河のある街の魅力や、マハゼに代表される東京湾の自然の豊かさなどについて多くの人に知ってもらうため、次の活動をおこなっています。

  • 「江戸前ハゼ復活プロジェクト」のメンバーとして、「マハゼの調査」などをおこなっています。特に朝潮運河では毎年同じ場所でハゼつり調査をおこなっていて、マハゼや運河の環境などについてのデータを集めています。
  • 豊海おさかなミュージアムで、東京湾のお魚やハゼについての展示や学習イベントをおこなっています。
  • 地元にある「朝潮運河ルネサンス協議会」が開催するイベント(屋形船での運河めぐりやハゼつり調査など)について、協議会のメンバーとしてお手伝いをしています。

いろいろな活動やイベントをおこなっていく予定ですので、今後も紹介をしていきます。